2014年02月25日

【福良天満宮】(大分県臼杵市)

大分県臼杵市大字福良に鎮座する【福良天満宮】(ふくらてんまんぐう)

福良天満宮.JPG

≪御祭神≫
 ・菅原道眞命(すがわらのみちざねのみこと)【天滿天神(あめみつあめのかみ)



昌泰4年(901年)、右大臣兼右大将であった菅原道眞(すがわらのみちざね)公は、左大臣・藤原時平(ふじわらのときひら)たちの陰謀により、無実の罪で大宰権帥(だざいごんのそち)として筑前國大宰府に左遷され、延喜3年(903年)2月25日、大宰府の南館(榎寺)で生涯を終えました。
その後、菅原道眞公の御遺骸を牛車に乗せ進める途中、現在の太宰府天満宮まで来ると、牛が止まって動かなくなったので、「これは、道眞公の御心によるものであろう」と、その大宰府の聖地に御遺骸が葬られました。

その後、菅原氏族が周防國大島郡大畠【現・山口県大島郡周防大島町大畠】を領し菅原の姓を大畠に改め、天正年間、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の命によって羽柴秀長(はしばひでなが)の軍勢が周防に入ってきた際、大畠氏は豐後國海部郡福良莊宮畠に逃れ、代々守護してきた天神像(菅原道眞公の像)を、鎮南山の麓に社殿を建立して、お祀りしたと伝わります。
これが福良天満宮の始まりです。

慶長13年(1608年)、臼杵城主の稲葉典通(いなばのりみち)が鷹狩りに出かけた際、愛鷹の行方を失い、鎮南山の麓にお祀りされていた天神様に願を掛けたところ、少し離れた福良の丘の松に飛び帰ってくるという御神徳をいただいたため、典通公は宮地をまず宮畠に移し、「呼鷹殿」と称す神殿を称名寺内(現:福良天満宮)に造営し遷座、以後、豐後國臼杵藩主の崇敬社として手厚くお護りされてきました。

明治元年、神仏分離令により神社として祀られ「天満神社」となり、昭和になり「福良天満宮」と社名を改め現在に至ります。

この福良天満宮は、JR上臼杵駅から北北東にある臼杵市立福良ヶ丘小学校の北側に鎮座しています。




一ノ鳥居
福良天満宮・鳥居.JPG

二ノ鳥居                         三ノ鳥居
福良天満宮・鳥居 (2).JPG 福良天満宮・鳥居 (3).JPG
 



参道と社殿
福良天満宮・.JPG


福良天満宮・拝殿.JPG 福良天満宮・拝殿 (2).JPG

神額                            拝殿
福良天満宮・神額.JPG 福良天満宮・拝殿 (3).JPG



御本殿
福良天満宮・御本殿.JPG




境内社【愛宕神社】(左)・【瑜伽神社】(右)
福良天満宮・[境内社]愛宕神社(左)・瑜伽神社(右).JPG

◎摂社【瑜伽神社
   ・天手力男神(あめのたぢからをのかみ)
   ・白太夫神(しらだゆうのかみ)【渡會春彦命(わたらひのはるひこのみこと)
◎末社【愛宕神社
   ・火産霊大神(ほむすひのおほかみ)
   ・保食大神(うけもちのおほかみ)



◎【富蔵赤猫社
福良天満宮・赤猫社.JPG

江戸時代末期から明治時代初期に掛けて臼杵の商業を繁栄させた「あかねこ」と称えられた大塚幸兵衛を中心とする臼杵商人たちと、大塚幸兵衛も信仰を絶やさなかったという境内に鎮座する愛宕稲荷神社の御札を一緒にお祀りしたのが「招福赤猫社」。建立は平成11年。
福を招き幸せを運ぶ社として信仰されています。



福猫のたまり井戸
福良天満宮・福猫たまり井戸.JPG

福良天満宮・赤猫.JPG 福良天満宮・赤猫 (2).JPG

社殿の右側にある「赤猫のたまり井戸」。
この「赤猫石」と呼ばれる29個からなる石は、福招きの石として信仰され、毎年ゴールデンウィークに開催される「うすき赤猫まつり」期間中、市内の29箇所の御利益箇所に置かれるそうです。
色々な表情があって面白いです♪


御神木
福良天満宮・御神木.JPG



「男はつらいよ」撮影碑
福良天満宮・「男はつらいよ」撮影碑.JPG

この福良天満宮は、寅さんで有名な「男はつらいよ」第30作の撮影現場にもなったそうです。


福良天満宮】:大分県臼杵市大字福良211⇒[ Googleマップ ]

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posted by miya at 00:00| 大分 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) |  ├ 神社・神宮(大分県) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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