2013年04月09日

【天照神社】(福岡県宮若市)

福岡県宮若市磯光に鎮座する【天照神社】(あまてるじんじゃ)

天照神社・神門.JPG

≪御祭神≫
 ・天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)
 ・八幡大神(はちまんおほかみ)
 ・春日大神(かすがおほかみ)
 ・応神天皇(おうじんてんのう)
 ・天児屋根命(あめのこやねのみこと)


鎮座は古く、第11代垂仁天皇16年(紀元前13年)宮田町の南に聳える笠置(笠城)山頂に饒速日命(にぎはやひのみこと)が降臨し、同77年(西暦48年)笠置山頂に奉祀したことに始まると伝わります。
後の允恭天皇(いんぎょうてんのう)の御代、宮殿を山麓の「千石穂掛谷」に遷し、淳和天皇(じゅんなてんのう)の天長5年(828年)更に「明野の里」(現:脇野)に遷し奉りました。
花園天皇(はなぞのてんのう)の延慶元年(1308年)、『白き鶴の住む里に廟を遷すべし』との神託があり、今の社地 鶴田に遷し奉られました。
西國探題惣政所玄朝(そうまんどころげんちょう)社殿を造営し、社領神田を献上。のち粥田庄の総廟と定められました。
また、藩主黒田長清(くろだ ながきよ)、元禄(1688〜1704)・正徳(1711〜1715)の両年中に社殿を造営・修覆し、さらに藩の儒官貝原益幹(かいばら えきけん)に命じて、天照宮の縁起一巻(『鞍手郡磯光神社縁起』貝原益軒著)を奉記させたといいます。
累代の領主・藩公・郡奉行等よりの奉納多く、社殿の社麗と祭祀の隆盛とは地方に比すべきものなかったと謂います。

後世に至り、八幡大神外三座を相殿に配祀したそうです。


この天照神社は、笠置山の北東約5.5km、犬鳴川南岸に鎮座しています。
宮若市役所から県道461号線を東に2km進むと、「天照宮」信号の右手に鳥居が見えてきます。


鳥居と神橋
天照神社・鳥居と神橋.JPG

          鳥居・神橋・参道                       神門より
鳥居・神橋・参道.JPG 天照神社・神門より.JPG



社殿
天照神社.JPG


御本殿
天照神社・御本殿 (2).JPG 天照神社・御本殿.JPG





◎境内社【須賀神社・諏訪神社・鹿島神社・恵比須神社
境内社【須賀神社・諏訪神社・鹿島神社・恵比須神社】.JPG
 ≪御祭神≫
  【須賀神社】・須佐之男命(すさのをのみこと)
  【諏訪神社】・建御名方神(たけみなかたのかみ)八坂刀賣神(やさかとめのかみ)
  【鹿島神社】・武甕槌大神(たけみかづちのおほかみ)
  【恵比須神社】・美都齒八重事代主神(みつはやへことしろぬしのかみ)


◎境内社【天満神社・西海九神社・住吉神社
境内社【天満神社・西海九神社・住吉神社】.JPG
 ≪御祭神≫
  【天満神社】・菅原道真命(すがわらのみちざね)
  【住吉神社】・住吉大神(すみよしおほかみ)
  【西海九神社】
  (筑紫嶋[筑前國・筑後國・豐前國・豐後國・日向國・肥前國・肥後國・大隅國・薩摩國]?)


◎境内社【大之浦神社
天照神社・境内社【山神社】.JPG
 ≪御祭神≫
  ・大山積神(おほやまつみのかみ)
   他柱
  (貝島大之浦炭礦にあった山の神をまとめた神社といわれています。)


境内には、他にも祓戸大神やいぼ様(石神)なども祀られており、古墳の枕付石棺を転用したと言われる梵字板碑(不動石)などもあります。


天照宮由緒之誌
天照宮由緒之誌.JPG

天照宮由緒之誌
當社ハ天照國照彦火明玉饒速日命ヲ天照神ト奉稱シテ祭レル社ニシテ三代實録大日本史筑前續風土記等多クノ古書ニ所載セルカ如ク古ヨリ地方崇敬ノ中心タリ後世ニ至リテ八幡大神外三座ヲ相殿ニ配祀ス抑其ノ鎮座ハ遠ク人皇第十一代垂仁天皇ノ十六年本町笠城ノ山上ニ奉祀セルニ始マリ後允恭天皇ノ御宇宮殿ヲ山麓千石穂掛谷ニ移シ淳和天皇ノ天長五年更ニ明野ノ里ニ遷シ奉ル今ノ脇野是ナリ陽成天皇元慶元年御贈位ノ事有リ花園天皇延慶元年神託ニヨリテ今ノ社地鶴田鶴拪ノ里ニ遷シ奉ル西國探題惣政所玄朝社殿ヲ造営シ社領神田ヲ獻ス後粥田庄ノ制ナルニ及ニ當社ヲ其総廟ト定メラル藩主黒田長清公元禄正徳ノ両度社殿ヲ造営修覆シ又藩ノ儒官貝原益幹ニ命シテ當社ノ縁起一巻ヲ奉記セシメ享保二年黒木鳥居ヲ献上シ祭禮毎ニ護衛ノ藩士ヲ泒遣シ累代ノ領主藩公郡奉行等ヨリノ奉納多ク一般ノ崇敬愈ク社殿ノ社麗ト祭祀ノ隆盛チハ地方ニ比スヘキモノナカリキト謂フ傳フル所ノ特殊祭事ト所蔵ノ古記録及幾多ノ遺蹟トニ因リテ神徳ノ彌キヲ仰キ奉ルコト誠ニ多ク本城龍徳鶴田生見脇野磯光兵円尾ア千石等ノ産土神タルノ外地方ノ崇敬亦年ト共ニ益其ノ厚キヲ加フルニ至ル
   (境内由緒碑より)

天照神社】:福岡県宮若市磯光266⇒[ Googleマップ ]

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posted by miya at 17:00| 大分 | Comment(2) | TrackBack(0) |  ├ 神社・神宮(福岡県) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の地元の神社でしたので思わずコメント致します。
あまてるじんじゃと言うのですね私達は子供の頃、天照宮(てんしょうぐう)と呼んでました。
信号の標識にも天照宮とあるように…
でも、実は私も疑問に思っていたのですが天照宮で検索しても出てきません。天照神社なのです。いつから宮から神社に変わったのか不思議に思っております。その辺りご存知でしたら教えて頂きたいです。
突然のコメント失礼致しました。
Posted by 83 at 2021年03月30日 02:06
コメントありがとうございます☆

宮から神社になったのは明治初期の神社制度によるものと思われます。

古来の読みだとあまてると読みますが、いつの時代からか音読みでてんしょうと呼ぶようにもなったのではないかと思います。

神社の宮司さんにお尋ねすると詳しくわかるかもしれませんね(* ॑꒳ ॑* )
Posted by miya at 2021年03月31日 13:39
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