今週の初めに、大分県国東半島の北に浮かぶ東西約7km、南北約4kmの小さな島「姫島」に行ってきました(^▽^)
『古事記』によると、神代の昔、伊邪那岐命と伊邪那美命の二柱の神が「国生み」で、大八嶋國(淡路島・四国・隠岐島・九州・壱岐島・対馬・佐渡ヶ島・本州)を生んだ後、さらに6つの島を生みましたが、その6つの島の4番目に生んだのがこの「姫島」(ひめしま)【女嶋】です。
亦の名を「天一根」(あめのひとつね)といいます。
次生女嶋 亦名謂天一根
〜次に女嶋を生みき。亦(また)の名を天一根(あめのひとつね)と謂(い)ふ。〜
(『古事記』より)
さて、伊美港から姫島まで大人1人 片道550円、約25分の距離だそうです。
フェリー中の客席で大人しく座っていようと思いましたが、どうせなら、姫島と国東半島を眺めながら。。。と外にでて波を見ていると、水飛沫に綺麗な虹が(゜゜*)!!!
さらに太陽の周りに虹の輪が現れ「日暈」まで♪♪
うっすらふんわり雲〜
水飛沫の虹で感動してる間に、姫島に到着!
すぐ近くのレンタルサイクル屋で、自転車を借り(一時間 200円)山道の登り坂を汗をダラダラ流しながら歩き、下り坂をビビりながら走り、平坦な海岸沿いを海風にあたりながらまわってきました。
そして姫島の北東、『姫島七不思議』のひとつ「拍子水」のすぐ近くに鎮座する【比賣語曾社】にも参拝させていただきました(^^)
【比賣語曾社】(ひめこそしゃ)
≪御祭神≫
・比賣碁曾神(ひめごそのかみ)【阿迦流比賣神(あかるひめのかみ)】
『古事記』によると、昔、新羅の阿具奴摩(アグヌマ)という沼のほとりで娘が昼寝をしていると、その娘の女陰に虹のように輝く日の光がさしました。それ以来、娘は妊娠して やがて赤い珠玉を生みました。その様子を見ていた男は娘の傍に行き、乞願いその珠玉を譲り受けていつも離さず腰につけていました。
ある日、男が谷間で田を営む耕作人たちの食料を一頭の牛に背負わせて運び入れようと、その谷間に入る途中、國主の子の天之日矛(あめのひほこ)【都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)】と偶然に出会いました。
天之日矛は、男が牛を殺して食べるつもりだと勘違いして捕えて牢獄に入れようとしました。男が釈明しても許されなかったので、男はいつも持ち歩いていた赤い珠玉を献上すると、天之日矛は男を赦免し、その珠玉を持ち帰り床の端に置きました。すると珠玉は美しい姫に変わりました。
その後、天之日矛は姫を正妻とし、姫は毎日美味しい料理を用意して夫に食べさせました。しかし、天之日矛は心が傲慢になって妻を罵るようになりました。
それで姫は、天之日矛に「そもそも私は、あなたの妻となるべき女ではありません。私の先祖の国に帰ります」と告げ、ひそかに小船に逃げ乗って、難波に渡来して留まりました。この姫は、難波の比賣碁曾社に鎮座する阿加流比賣神であるといいます。
また、『日本書記 卷第六』によると、垂仁天皇の御代、意富加羅国(今の韓国南部)の王子都怒我阿羅斯等が、ある日黄牛に田器を負わせて田舎に行くと、牛がいなくなりました。捜していると老翁が現わて、「おまえの捜している牛は郡公が殺して食った。」といったので、阿羅斯等は郡公の館に行って牛の代償を求めると、郡公は白石を与えました。阿羅斯等は白石を持ち帰り寝室に置くと、美女となり、阿羅斯等は大変喜んで求婚すると、美女は忽ち消えてしまいました。阿羅斯等が追い求めると、美女は海を渡って日本国の難波に至り、比賣語曾社の神となり、また難波から國前郡【国東郡】に渡り、比賣語曾社の神【阿迦流比賣神】となったと伝えています。
神額 社殿
御本殿
比賣語曾社のすぐ近くにある『姫島七不思議』のひとつ「拍子水」(ひょうしみず)
比賣語曾神【阿迦流比賣神】がお歯黒をつけた後、口をすすごうとしましたが水がなかったため、天に祈り手拍子を打つと、岩の間から冷泉が湧き出したと伝えられています。
またの名を「おはぐろの水」ともいうそうです。
泉質:炭酸水素塩泉(ph6.2[弱酸性])
泉温:24.9℃
飲むこともできるそうですが、横にある案内板の飲用上の注意事項を読んでから頂いてください。特にお腹が弱ってる時には飲用禁止です。
この拍子水は、併設の拍子水温泉センター(姫島村健康管理センター)の源泉として利用されています。
他にも、比賣語曾神にまつわる姫島七不思議として、「かねつけ石」や「逆柳」などがあります。
姫島を訪れた際には、『姫島七不思議』巡りをしてみるのも楽しいかもしれませんね(^∀^)
姫島海水浴場
姫島最大の海水浴場、弓状に弧を描く500mの海岸線です!
とても綺麗なんですよ(^▽^)
海岸の施設にはビーチハウス、トイレ、シャワー室、休憩所も完備されています!
前回家族で訪れた時は、ここでシートを広げお弁当を頂き、かなり癒されたので、今回も。。。と少し期待していましたが、レンタルの時間とフェリーの時間が近づいてきたので、ゆっくりお弁当も食べることができず、姫島を後にしたのでした〜(^^)
せっかくなので、このあと続けて「大帯八幡社」アップしようと思います(^^)
【比賣語曾社】:大分県東国東郡姫島村両瀬5118⇒[ Googleマップ ]
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