2011年08月19日

【志加若宮神社】(大分県豊後大野市)

大分県豊後大野市朝地町宮生に鎮座する【志加若宮神社】(しがわかみやじんじゃ)

拝殿 (2).JPG

≪御祭神≫
 ・志我神(しがのかみ)
  ┗底津綿見神(そこつわたつみのかみ)
  ┗中津綿見神(なかつわたつみのかみ)
  ┗表津綿見神(うはつわたつみのかみ)
≪配祀≫
 ・大雀命(おほさざきのみこと)
 ・他4柱

JR朝地駅前の国道57号線を東に1.5kmほど進むと「道の駅あさじ」があり、そこから約500m進んだ先を右折し、突き当りを左折して少し進むと左手に鳥居があります。

志加若宮神社は、志賀神・若宮八幡とも称し、創祀の年代は不祥ですが、景行天皇 【大足彦忍代別天皇(おほたらしひこおしろわけのすめらみこと)】が土蜘蛛討伐にあたり、戦勝を祈願された三神(志我神、直入物部神直入中臣神)のうちの、志我神(しがのかみ)を祀ったのが始まりとされ、景行天皇が直入を訪れる以前より、お祀りされていたという古社だといいます。

『日本書紀 卷第七』によると。。。
景行天皇12年(82年)10月、天皇が九州征西の途中、豐後國速見郡に住む速津媛(はやつひめ)に 「直入縣(なほりのあがた)禰疑野(ねぎの)に住む打猿(うちざる)・八田(やた)・國摩侶(くにまろ)」という土蜘蛛の情報を聞いて、征伐するため來田見邑(くたみのむら)【朽網郷】に入り、行宮(かりみや)を設けて群臣(まへつきみたち)と土蜘蛛を討つための議(はかりごと)をされました。そして、賊を討とうと、柏峽大野(かしはをのおほの)を訪れて、そこにあった長さ六尺、廣さ三尺、厚さ一尺五寸の石に、天皇は祈って仰せになられました。「もし私が土蜘蛛を滅ぼすことができるならば、この石を踏むと柏葉のように舞い上がれ」と。
そうして石を蹶むと柏葉のように大虚(おほぞら)に舞い上がりました。それで、この石は蹈石(ほみし)と名付けられました。この時に祈った神は志我神(しがのかみ)直入物部神(なほりもののべのかみ)直入中臣神(なほりなかとみのかみ)の三神であると記されています。


参道階段                        鳥居  
参道階段.JPG 鳥居.JPG


神門                          神門より
神門.JPG 神門より.JPG


拝殿
拝殿.JPG


御本殿
御本殿 (3).JPG


到速見邑。有女人。曰速津媛。為一処之長。其聞天皇車駕。而自奉迎之諮言。・・・(省略)・・・又於直入県禰疑野。有三土蜘蛛。一曰打猿。二曰八田。三曰国摩侶。是五人並其為人強力。亦衆類多之。皆曰。不従皇命。若強喚者。興兵距焉。天皇悪之不得進行。即留于来田見邑。権興宮室而居之。仍与群臣議之曰。・・・(省略)・・・天皇初将討賊。次于柏峡大野。其野有石。長六尺。広三尺。厚一尺五寸。天皇祈之曰。朕得滅土蜘蛛者。将蹶茲石。如柏葉而挙焉。因蹶之。則如柏上於大虚。故号其石曰蹈石也。是時祷神。則志我神。直入物部神。直入中臣神三神矣。
〜速見邑(はやみのむら)に到(いた)る。女人(をみな)(あ)り。速津媛(はやつひめ)と曰(い)ふ。一處(ひとところ)の長(ひとごとのかみ)(た)り。其(そ)れ天皇(すめらみこと)車駕(おは)すと聞(うけたま)はりて、自(みずか)ら迎(むか)へ奉(まつ)り諮(はかり)して言(まを)す。「・・・(省略)・・・(また)、直入縣(なほりのあがた)禰疑野(ねぎの)に、三(みとり)の土蜘蛛(つちぐも)(あ)り。一(ひとり)を打猿(うちざる)と曰(い)ふ。二(ふたり)を八田(やた)と曰ふ。三(みとり)を國摩侶(くにまろ)と曰ふ。是(こ)の五人(いつとり)は並(ならび)に、其(そ)の人(ひととなり)強力(ちからつよ)く爲(し)て。亦(また)、衆類(ともがら)(おほ)し。皆(みな)(い)ふ。『皇命(おほみこと)に從(したが)はじ』若(も)し、強(あなが)ちに喚(め)さば、兵(つはもの)を興(おこ)し距(はば)かむ」天皇(すめらみこと)、悪(あしみす)して進行(いでます)を得(え)ず。即(すなは)ち來田見邑(くたみのむら)に留(とど)まり、權(かり)に宮室(みや)を興(た)てて居(ゐま)す。仍(よ)りて群臣(まへつきみ)と議(はか)り曰(まを)ししく。・・・(省略)・・・天皇(すめらみとこと)、初(はじ)めて賊(あた)を討(う)たむと、次(つぎ)に柏峽大野(かしはをのおほの)にいたりたまひき。其(そ)の野(の)に石(いは)(あ)り。長さ六尺。廣さ三尺、厚さ一尺五寸(ひとさかあまりいつき)、天皇、祈(うけ)ひ曰(まを)ししく。「朕(あ)、土蜘蛛(つちぐも)を滅(ほろぼ)すこと得(え)むは、將(まさ)に茲(こ)の石(いは)を蹶(くゑ)むに、柏葉(かしはば)の如(ごと)くして擧(あ)がらむ」因(よ)りて蹶(ふ)みたまひき。則(すなは)ち柏葉(かしは)の如く大虚(おほぞら)に上(あ)がりき。故(かれ)、其(そ)の石(いは)を號(なづ)けて蹈石(ほみし)と曰(い)ふなり。是(こ)の時(とき)に禱(の)みまをす神(かみ)は、則ち志我神(しがのかみ)、直入物部神(なほりもののべのかみ)、直入中臣神(なほりなかとみのかみ)の三神(みはしらのかみ)ぞ。〜
(『日本書紀 卷第七』より)

志加若宮神社】:大分県豊後大野市朝地町宮生⇒[ MAPPLE地図 ]

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posted by miya at 20:08| 大分 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) |  ├ 神社・神宮(大分県) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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