2010年12月18日

【嚴島神社】(福岡県飯塚市)

福岡県飯塚市鹿毛馬に鎮座する【嚴島神社】(いつくしまじんじゃ)

拝殿.JPG
≪御祭神≫
【嚴嶋神社】
 ・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
 ・田心姫命(たごりひめのみこと)
 ・湍津姫命(たぎつひめのみこと)

【牧野神社】(相殿合祀)
 ・狹野尊(さぬのみこと)
 ・大山積命(おほやまつみのみこと)
 ・保食命(うけもちのみこと)
 ・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

豊前國と筑前國の境に位置する国道201号線の途中にある「烏尾峠」(からすをとうげ)から、北東に約1km進んだ所の「大山林道前」信号を右に曲がって県道476号線に入り、約2.5km進んだ左側に鎮座しています。

即以日神所生三女神者。使隆居于葦原中國之宇佐嶋矣。今在海北道中。』−日本書紀より−
〜即(すなは)ち日神(ひのかみ)の生(あ)れませる三女神(みはしらのめがみ)を以(もち)ては。葦原中國(あしはらなかつくに)の宇佐嶋(うさしま)に使降居(つかひくだりゐ)さしむ。今(いま)、海の北の道の中に在(ゐま)す。〜

高天原の神々より神勅を下された三女神【市杵島姫命田心姫命湍津姫命】は、「葦原中國之宇佐嶋」(現:大分県宇佐市御許山)に天降られ、「海北道中」(現:福岡県宗像市)へと向かわれました。
しかしその途中、道に迷われ烏(カラス)に導かれて、豊前國と筑前國の境に位置する山にお立ち寄りになりました。それで、その場所を『烏尾(からすを/烏尾峠)と言います。
そして三女神は、山頂の「方丈の瑞石」に「日神」(ひのかみ)を思われて天照大御神(あまてらすおほみかみ)をお祀りになりました。
それでこの山の事を「日を思う山」と言う意味で『日思山(ひおふやま)と呼ばれるようになったといいます。
また『日思山』は、『日王山(ひのうさん)とも記されますが、昔はこの山の一帯を、「日王縣」(ひのうのあがた)とよんでいたので、この名が残っているといいます。

その後、景行天皇(けいこうてんのう)の御宇(71〜190年)、天皇がこの地を訪れた時、日王山(日思山)の頂に三女神天照大御神を祀る社殿(日王神社「日思山嚴嶌大明神・日尾大神宮」)を建立し、日王縣主(ひのうのあがたぬし)を祭主に定められ、聖武天皇(しょうむてんのう)の御宇の神龜年間(724〜729年)に、嚴嶋神社の東方に宮司の坊(神宮院淨福寺)が建立されました。

また、仁明天皇(にんみょうてんのう)の御宇(833年〜850年)には、勅僧の伝燈大師(道詮律師)、一如法師が「日思山嚴嶌大明神」に杖を留めて21日間の経三昧を勤められたといいます。

こうして南北朝時代の延文元年(1356年)まで、筑前國と豊前國の両国の衆民によって日王山の頂に祀られていましたが、山上であるため参詣に不便なことから、神託によって本宮の三女神筑前國鹿毛馬村(現:飯塚市鹿毛馬)に遷座し、相殿の天照大御神と神宮院淨福寺を豊前國神崎村(現:田川郡福智町神崎)に遷座し奉りました。(天照大御神は神崎の「飯土井神社(旧:若宮神社)」へ)

その後、日王山の頂にあった社殿は野火によって焼失しましたが、その礎石は今も現存しているそうです。

永正元年(1504年)神殿並びに社屋を再建、昭和7年(1932年)には神殿・幣殿、拝殿を再建し現在に至っているそうです。
また、今年の初めの頃に初めて参拝させていただいたときは、鳥居や狛犬、参道、社殿などが綺麗だったので新たに修復されたようです(^^)

厳島神社 (4).JPG 参道階段.JPG


注連縄
拝殿 (3).JPG 注連縄 (2).JPG


拝殿
拝殿 (2).JPG


相殿の「牧野神社」(まきのじんじゃ)は昔、嚴嶋神社の北側にある「鹿毛馬神籠石」(国指定史跡)の中に鎮座されていました。

神武天皇が、狭野命(さぬのみこと)と申されていた時、豊前國の求菩提山を経由して鹿毛馬村を訪れ、山麓の野に多くの馬が群れていたのをご覧になり馬の牧(牧柵/牧場)を開かれたといいます。
以来、五月朔日から7日までの間、馬を使うことを禁止し、その間に大祭が執り行われていたそうですが、文暦元年(1234年)に牧が廃され、以後神社も荒廃するにしたがい元龜年間(1570〜1572年)に嚴嶋神社の相殿に合祀されました。
現在も「嘉麻郡の鎮守神」として鎮座しています。

また、鹿毛馬(かけのうま)の地名は、昔 鹿毛馬神籠石の周辺にあった馬の牧より、鹿毛(馬の毛色の一種)の良馬がでていたことに由来するといいます。


社殿
厳島神社 (2).JPG

最初に参拝させていただいた時は、年の初めの頃だったと思いますが、紅葉が終わりかけの時期にもう一度参拝させていただいた時は、散った赤いもみじが白い参道と境内の砂舎利に映えてまたとても綺麗でしたぴかぴか(新しい)(^人^)

御本殿
御本殿.JPG


「徳満宮・稲荷宮・須賀宮」(左)と厳島神社(右)
厳島神社 (5).JPG
≪御祭神≫
徳満宮】・大己貴命(おほなむちのみこと)
稲荷宮】・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
須賀宮】・素盞嗚命(すさのをのみこと)

徳満宮・稲荷宮・須賀宮の左側に鎮座する「猿田彦大神」
猿田彦大神.JPG
≪御祭神≫
 ・猿田彦大神


御神木と境内
境内.JPG


嚴島神社】:福岡県飯塚市鹿毛馬1083番地⇒[ マピオン地図 ]
日王山山頂】:⇒[ MAPPLE地図 ]
(旧山頂は矢印より南南西より少し南に約200mの所、日王神社遺跡は矢印より南西約200mの所)


posted by miya at 21:00| 大分 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) |  ├ 神社・神宮(福岡県) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変詳しいレポートで感銘を受けました。
宗像3女神を祀る歴史ある史跡神社として、沖ノ島等世界遺産登録を機に注目調査されると良いと思っています。
Posted by 森英一 at 2017年01月24日 23:17
森さま

コメントありがとうございます!
そうですね、沖ノ島等世界遺産登録を機に注目していただければ良いなぁと思います(^^)
他にも宗像三女神が途中立ち寄られた史跡はございますので、いつかその場所にご縁がありましたら記事にできればいいなと思っています(^^)
また、お時間がございましたら風の宿りに遊びに来てくださいませ☆
Posted by miya at 2017年01月30日 00:06
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